- 勤務先:有料老人ホーム
- 規模/職務:70床/健康管理室
- 時給:1,800円
- 雇用形態:非常勤
- 勤務先:訪問看護ステーション
- 規模/職務:14名/訪問看護師
- 時給:2,200円
- 雇用形態:非常勤
年齢 | 31歳 | 看護師歴 | 10年目 |
---|---|---|---|
転職回数 | 3回目 | 転職活動期間 | 3ヶ月(在職中) |
目次
転職後に看護師の仕事へのやりがいはありますか?
訪問看護ステーションに転職後、訪問看護師の仕事には、一人の利用者とじっくり向き合えることに一番のやりがいを感じています。
利用者の生活の場で看護を提供することで、その人らしい人生を送るために寄り添うことができます。病気や加齢によりできることが減少しても、その人が大切にしているものに寄り添い、「可能な限り、住み慣れた生活を続けられるようにするにはどうすればよいか」を常に考えながら取り組むことができていると感じます。
さまざまな疾患を持つ方を担当することで幅広い看護を経験でき、利用者だけでなくその家族とも深く関わることでコミュニケーション能力も養われます。そのため、看護師として大きく成長できる仕事だと感じています。
看護師の転職理由 / 転職を考えたきっかけは?
私は病棟勤務を経て、もっと患者の生活に寄り添いながら看護を提供したいと思い、有料老人ホームで働くようになりました。
その中で、高齢者と関わる仕事の楽しさを実感し、「将来的には介護分野で活躍する看護師になりたい」と考えるようになりました。そのために、介護分野について勉強し、ケアマネジャーの資格取得も検討するようになりました。
有料老人ホームの仕事は少人数の看護師でシフトを組むため、勉強会や講習会に参加したくても希望する日に休むことが難しく、また夜勤が多いため資格取得のための勉強時間を確保するのが困難でした。さらに、夜勤回数が多かったことから体調が不安定になり、体力的にも限界を感じるようになり、転職を意識するようになりました。
その中で、有料老人ホームなどの施設看護とは異なる「訪問看護」に興味を持ち、幅広い介護分野の看護業務を経験したいと考え、訪問看護師への転職を検討するようになりました。
訪問看護の看護師求人を探してみると、日勤のみで給与水準が高く、基本的に土日休みでしっかりと休暇も取れる点に魅力を感じ、転職を決意しました。
看護師転職する際の希望条件はありましたか?
転職先に求める希望条件は以下の4つでした。
- 非常勤で募集
勉強の時間を確保したかったため、まずは非常勤での転職を希望しました。 - 残業なし
残業がないことを条件として考え、プライベートの時間を確保したいと考えました。 - シフトの希望ができる
シフトを希望しやすい環境が整っていることも重要な条件でした。 - 研修体制が整っている
訪問看護は未経験だったので、社内研修がしっかりと行われていることを希望しました。
転職活動方法や求人の探し方は?
訪問看護師の求人数が多く、求人内容を確認して応募先を絞り込むのに手間と時間がかかり、求人選びには苦労しました。
そのため、漠然と求人内容を確認するのではなく、希望条件を細かく書き出して整理し、それに合うものを機械的にピックアップして探すようにしました。
また、在職中に転職活動を始めたため、転職活動の時間を確保することも大変でした。その上で、勤務していた有料老人ホームにいつ退職の意向を伝えるか悩みました。
職場の規定では退職する2週間前に意向を伝えれば良いとされていますが、ギリギリだとシフトの調整が難しくなり、同僚にも迷惑がかかると考え、転職を決意した段階(3ヶ月前)で早めに上司に意向を伝えるようにしました。その結果、在職中に後任者が見つかり、しっかりと引き継ぎを行って退職することができました。
今回は看護師求人サイトを参考にしつつ、希望する会社に直接応募して転職しました。(以前は求人サイトを利用していたので、今回は直接応募をしてみたかったためです。)
もちろん、看護師求人サイトを経由して応募すると、転職会社の方が面接に同行してくれたり、質問に答えてくれたり、就業規則について具体的に説明してくれたりしますが、今回は直接自分で応募したため、自分で全て確認して行動しなければならず、大変でした。そのため、次回の転職では再び求人サイトを利用してみようと思います。
転職後の看護師の仕事はいかがですか?
同じ介護分野の仕事でも、施設と訪問看護では仕事内容が大きく変わりました。
施設では、仕事場と利用者の生活の場が一緒だったため、急な対応もしやすく、いつでも生活の様子や健康状態を確認することができました。看護師の他にも介護士やケアマネジャー、相談員などの他職種が働いており、相談や情報共有がすぐにできる環境でした。
一方、訪問看護では、看護師一人で利用者の家に訪問します。そのため、急な異常があった場合に必要な物品が不足していることや、すぐに相談できる人がいないことが最初は心細く感じられました。
また、訪問している時間以外の利用者の状態が把握しづらく、適切な看護を提供することに難しさを感じることもありました。ケアマネジャーや介護士も異なる職場に在籍しているため、気軽に相談することが難しく、情報共有に時間がかかることもありました。そのため、もどかしい思いもしました。
しかし、仕事を続ける中で、在宅の特性を徐々に理解できるようになり、自信を持って仕事に取り組めるようになりました。利用者の症状変化を予測して準備し、利用者の少しの変化にも気づけるように、以前以上に信頼関係を構築することができました。
また、他職種との連携を密に行うことを通じて、地域連携の重要性を実感し、訪問看護の仕事を経験することで、自分の看護に対する責任感が一層強くなったと感じています。
転職後の看護師の1日のスケジュールを教えてください
日によって違いますが、午前中の訪問は大体2件です。
私の仕事内容としては、バイタルサインを確認後、家の中で軽く運動をし、体調を見ながら屋外歩行訓練を行いました。
バイタルサインや体調を確認後、ご自宅のお風呂で入浴介助などを行って終了です。
午前中の訪問が終了すると、事務所に戻って昼休憩を取り、お昼ごはんを食べながら同僚と訪問の様子を共有したり対応方法を相談し合ったりします。空いている時間で記録をすることや、午後の訪問準備をしながら、午後の訪問に出発します。(午後の訪問は大体2、3件が多かったです。)
私は体調や生活状況を確認後、薬カレンダーへ服用薬をセットし、独居で不安も多いため、お話をゆっくり伺いながら精神安定を図りました。
私はバイタルサインを確認後、清拭、オムツ交換、体位交換などの全身ケアを行い、家族は介護に慣れておらず、不安を感じているので、お話を伺いながら介護方法を指導しました。
訪問記録や報告書の作成、他の事業所へ連絡や報告、カルテ整理などを行い、残務を処理できたら退社となります。
振り返って失敗したと思うことはありますか?
今回の転職では、自分自身で直接応募したため、全ての確認や行動を自分で行わなければなりませんでした。自分なりに質問事項を考えておいたつもりですが、後になって確認不足が多々あったことに気付きました。
初めて転職をする方や、質問が苦手な方には、看護師求人サイトを介して応募する方が「こんなはずじゃなかった」や「こんなことは聞いていない」という事態を避けることができるかもしれません。
最後に転職活動中の看護師の方へアドバイスをお願いします
訪問看護という分野が決まっていても、訪問看護ステーションによって福利厚生や給与に差があることがありますし、会社の雰囲気も異なります。そのため、比較検討を十分に行うべきだと感じています。比較検討をしっかり行うことで、自分により合った仕事を見つけやすくなります。
また、自分の力だけでは情報収集に限界がありますので、看護師求人サイトを活用し、日頃から求人情報をチェックすることをお勧めします。