- 勤務先:大学病院
- 規模/職務:736床/病棟
- 年収:400万円
- 雇用形態:正職員
- 勤務先:有料老人ホーム
- 規模/職務:定員数25名
- 年収:350万円
- 雇用形態:正職員
年齢 | 27歳 | 看護師歴 | 5年目 |
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転職回数 | 1回目(初めての転職) | 転職活動期間 | 1ヶ月(退職後) |
看護師として今までのキャリアを教えてください
私は看護学校を卒業後、4年3ヶ月間、大学病院の皮膚科、血液内科、麻酔科蘇生科の混合病棟で看護師として勤務してきました。2年目の夏には結婚を決めていましたが、看護研究やプリセプターといった経験を積んでから退職を考えていました。そのため、3年目には看護研究、4年目にはプリセプターとして後輩の指導にも携わりました。
また、2年目以降は麻酔科外来や皮膚科外来での業務も経験し、外来での看護スキルも習得しました。大学病院での看護師としてのキャリアは非常に充実しており、退職予定がなければ、5年目にはチームリーダーとしての役割を担っていたと思います。
看護師の転職理由 / 転職を考えたきっかけは?
看護師よりも家庭を優先したいという思いから、日勤のみで残業が少なく、妊娠や出産、育児との両立に理解のある職場を探して転職を考え始めました。
当初はデイサービスが自分に合っているのではないかと考えて就職活動をしていましたが、実際には(私が探しているエリアでは)デイサービスの看護師求人が少なく、新婚ということで妊娠や出産による欠員を懸念され、見学すらできない職場も多くありました。
そんな中で、有料老人ホームや老人保健施設も視野に入れ、いくつか見学に行きました。
大学病院から有料老人ホームを看護師転職を決めた理由は?
私が大学病院から有料老人ホームへ転職を決めた理由は、嫁ぎ先が知り合いの少ない地域であったことや、夫の仕事が忙しく、育児や家事の協力が得られない状況があったからです。今後、子育てと仕事を両立できる職場を真剣に考える必要がありました。
また、大学病院での夜勤や病棟勤務は負担が大きく、より落ち着いた環境で患者や利用者一人ひとりと向き合いたいという気持ちが強くなりました。そのため、施設看護師として新たなキャリアを築くことを決意しました。
転職活動中は、どの施設でも夜勤対応が求められる看護師が多かったのですが、私の希望に合った条件で採用してくれる職場を見つけ、最終的にその施設で働くことを選びました。
転職後の1日のスケジュールや仕事内容を教えてください
有料老人ホームでの看護師の仕事内容は、バイタルサインの確認、褥瘡やストーマの処置、点滴など、病棟で行っていたことと基本的には大きく変わりませんでした。
有料老人ホームで働く看護師の1日のスケジュール例は以下の通りです。
しかし、有料老人ホームでは、ケアの内容は病棟勤務時よりも増え、さらに介護福祉士や介護職の方がケアの主体となる点が大きな違いでした。
私が勤務していた有料老人ホームでは、入居者とそのご家族との関わりが深く、長期的に信頼関係を築けることに大きなやりがいを感じていました。また、時間に追われることなく、余裕を持って利用者のケアに取り組めるため、自分の理想とするケアを実践できたことも大きな魅力でした。
看護師転職を振り返って失敗したと感じたことはありますか?
私が転職した有料老人ホームは新しい会社だったため、福利厚生や人事管理が不十分で、他のスタッフからもトラブルの話をよく耳にしました。特に産休・育休に関する制度が機能しておらず、私自身もその点に不安を感じました。
こうした環境に不安を感じ、辞めていくスタッフも多く、私自身も前職が大学病院という大規模な組織だったため、小さな組織に対する不安が募りました。
今振り返ると、もう少し時間をかけて熟考すれば良かったと感じています。
転職活動中の看護師の皆さんへアドバイス
転職活動を進める上で、自分の希望条件をしっかりと持つことが大切だと実感しました。
ただし、「職場の雰囲気が良い」という点は具体的にどのような状況かを確認する必要があります。特に、施設の場合は介護スタッフの状況を把握することが重要です。そのためには、看護師がどこまで介護士のサポートを行っているかを直接確認するのが良い方法です。
また、会社の福利厚生や経営母体が信頼できるかどうか、事前に十分な情報収集を行うことも忘れてはいけません。信頼できる職場環境で働くためにも、慎重に選択することが重要だと感じました。
有料老人ホームに転職を希望する看護師の方は、是非私の経験を参考に頑張ってみてください。