- 勤務先:市立保健福祉センター
- 規模/職務:母子保健
- 年収:400万円
- 雇用形態:派遣
- 勤務先:上場企業
- 規模/職務:健康管理室
- 年収:380万円
- 雇用形態:契約社員
年齢 | 27歳 | 看護師歴 | 看護4年目・保健師2年目 |
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転職回数 | 2回目 | 転職活動期間 | 6ヶ月(在職中) |
目次
看護師・保健師として今までのキャリアを教えてください
看護師免許を取得後、新卒から3年間、総合病院の整形外科病棟で勤務しました。2年目からは2年連続でプリセプターを担当し、3年目にはリーダー業務も経験しました。
3年間の病棟勤務では、入院から退院までの流れや看護技術、整形外科の基礎知識を習得しました。また、チームリーダーとしては、入院中の患者全体の動きや緊急時の対応にも携わり、貴重な経験を積みました。
4年目には転職をし、地域の保健センターで勤務しました。保健センターでは地区を担当し、「母子保健チーム」に所属。妊娠中のお母さんから幼稚園入園までのお子さんを対象に、障害を抱える子どもや経済的に困窮している家庭、病気のお母さんなどへ電話や自宅訪問を通じて支援を行い、適切な医療やサポートを提供できるよう調整を行いました。
また、乳幼児健診の運営や地域の子育てサロンでの身体測定や育児相談も担当していました。
1年間の地域保健センターでの経験を通じて、妊産婦の体の変化や乳幼児期の成長過程を再確認し、育児に関する支援方法も学びました。家庭訪問を通して、乳幼児期の家庭だけでなく、健康に働いている方々や病気を抱えた方など、さまざまな生活環境や家庭環境があることを改めて実感しました。
病院勤務では見えにくかった対象者の生活背景を理解し、一つの視点だけでなく、多角的な視点で支援することの重要性を学びました。これにより、対象者を全体像から捉え、より適切なサポートができるようになりました。
看護師の転職理由 / 転職を考えたきっかけは?
看護師として働く中で、学生時代から目指していた保健師への転職を考えていました。
運良く、恩師から勧められた地域保健センターの募集を知り、産育休代替の1年任期でしたが、保健師としての就職が決まりました。
その後も地域保健センターで保健師を続けたいと思い、半年が経った頃、正社員登用の試験を受けましたが、残念ながら不合格に。しかし、センターからはもう1年の延長勤務を勧められましたが、期限付きであることへの不安や将来を考え、悩み始めました。
さらに、実際に働いている先輩方が「市長に意見が通らない」「やりたいことができない」といった公務員制度の制約について話しているのを聞き、通勤の遠さも相まって転職を決意しました。
転職する際の希望条件はありましたか?
転職する際には、次の2つの条件を優先しました。
- 「自宅から通勤30分以内であること」
- 「一人職場の企業保健師であること」
保健師としてのキャリアは続けたいと考え、自宅から30分以内で通勤可能な職場を探しました。その結果、候補は「地域保健センター」「企業保健師」「健診センターの保健師」のいずれかに絞られました。
身近に企業保健師として働く友人がいたため、彼女から「一人職場で自由に働ける」と聞き、企業保健師に興味を持ち、探し始めました。
転職活動方法や求人の探し方は?
企業保健師の求人は看護師転職サイト(看護師専用の転職エージェント)を利用して探しました。
そのため、転職活動自体はあまり苦労することはありませんでした。
また、企業保健師の求人は枠が少なく、前任者の退職などで突然募集がかかることがあると聞いていたので、転職の半年以上前から看護師転職サイトに相談して準備を進めていました。
私は看護師転職サイト3社に相談しましたが、最も親身に相談に乗ってくれた「レバウェル看護」の担当者のお勧め職場に決めました。
ただ、採用試験の際には、今まで担当してくれていた看護師転職サイトの担当ではない方が同席され、面接後に厳しいフィードバックを受けたのは辛かったですが、最終的には無事に合格できたので良かったです。
私が思う看護師転職サイトの大きな利点は、ハローワークやインターネットでは探せない「非公開求人」を持っていることです。
また、直接相談できることで、「これが不安だ」といった細かなことも話すことができ、給料や福利厚生などの聞きづらい内容も代理で調べてくれる点で非常に助かりました。
一方、悪かった点としては、一度相談すると頻繁に連絡が来ることです。担当者との相性が悪い場合には、自分が求めていない求人まで紹介されることがあり、その都度断るのが大変でした。
転職後の保健師の仕事はいかがですか?
企業の健康管理室の保健師は、時期によって忙しさに波があり、入社当初は健診予約が重なり非常に忙しかったものの、それが終わると一転して時間を持て余すようになりました。
最初は社員からの相談も少なく、会社のこともよく分からないため、巡回して血圧を測ったり、飲み会に参加して人脈を広げたりと、積極的に仕事を探していました。
保健師として自由に動ける一方で、「自由であることの難しさ」を実感しました。
現在、企業の健康管理室の保健師に転職して3年目となります。
当初は1年ごとの契約社員として雇われましたが、今では正社員として働けるようになりました。
3年目を迎えた今では、仕事にも慣れ、自分の役割ややるべきことが明確になり、充実した毎日を過ごしています。
転職活動中の看護師の方へアドバイス
私は転職の半年以上前から活動を始めていたので、早めに良い転職先を紹介してもらえました。
「通勤30分以内」「一人職場の産業保健師」という明確な希望条件を決めて探していたため、看護師転職サイトの担当者からも「探しやすかった」と言われました。
また、初めて産業保健師になることもあり、「初心者でも受け入れてくれるところならどこでも良い」という姿勢で幅広く探したことが良かったと思います。
おかげで、企業保健師という新たな分野でのキャリアとお給料の両方を手に入れることができ、現在の職場に満足しています。
将来的には、さらにステップアップする可能性もありますが、今回の転職は自分にとって大きな成功だったと感じています。
看護師転職サイトを利用する際は、「自分がやりたいこと」や「どの分野で働きたいか」を明確にしてから相談に行くことが重要です。相談の際に迷っていると、担当者も困ってしまい、自分が希望しない仕事を紹介される可能性があるため、注意が必要です。